最近、ハイテク産業に設備を供給するオートメーション大手のOEMから医薬品自動組立システム用のパーフォレーションステンレススチールコンベヤベルトに関するお問い合わせをいただきました。
このお客様は複雑なオートメーションに特化し、信頼性の高い、効率的なカスタム設備を供給することで有名です。ロボットアーム用のドライブテープや目視検査システム用の水平フラットベルトなど、過去数件のプロジェクトでBelt Technologiesを使用された経験があります。お客様は過去の経験からBelt Technologies のエンジニアが彼らの設計課題を解決できることをご存じでした。
ステンレススチールはクリーンルーム環境に理想的
オートメーションシステムは使い捨て医薬品の生産に使用される予定でした。ベルトは正確なパーフォレーション(孔パターン)を使用して、1回だけ使用される医薬品を充填するために小さなプラスチックカップをシステム中に搬送するものでした。医薬品が充填されると、ベルトはカップを密封ステーションまで搬送し、カップは加熱接着プロセスでタンパーエビデント(不正開封防止)フォイル製のフタが装着されます。全てのプロセスは医療機器規制に順守したクリーンルーム環境で行われます。
1回使用の医薬品の自動組立には正確なインデックスが必要
お客様の設計で最も困難な課題は精度でした。カップは医薬品生産の充填、密封、検査ステージで正確なインデックスが必要でした。設計は正確な穴開きパターンを持つパーフォレーションベルトの上でカップが3モジュラーアセンブリ単位移動することを必要としました。ベルトは各ステーションで正確に整列されなければなりません。システムは1日数百サイクルをこなすために反復可能な正確な位置づけがこのプロセスの成功に重要でした。
ステンレススチールコンベヤベルトは医薬品製造用途に理想的です。多くの研究はプラスチックやネオプレンなどの他のベルト材質に比べると、スムーズで不浸透性表面を持つステンレススチールに微生物や細菌が付着しにくいことを報告しています。ステンレススチールは熱や腐食に高い抵抗性を持つため、高圧洗浄、高圧蒸気、洗浄溶液など様々なクリーニング方法で消毒できます。またステンレススチールコンベヤベルトは微粒子を生じず、潤滑を必要としないため、クリーンルーム用途に最適なオプションです。
当社の専門技術者は幅広のステンレススチールベルトを推薦しました。シュートから落とされたカップを受け止め、ベルト上で格子状パターンに整列するために、これにレーザーカットパーフォレーションが追加されました。カップが充填、密封、品質検査の3ステージを通り抜けると、ベルトの下の一連のピストンが不適合とみなされるカップを排出します。残りのカップは2番目のコンベヤベルトに配送され、追跡のために順番に整列されます。
オートメーション専門家であるお客様の社内エンジニアは必要な物、清潔さを保つ金属製ベルトと正確なパーフォレーションとインデックスが必要であることをご存じでした。お客様はカップ固定の代替え方法として特別なアタッチメント付きの垂直のカルーセルベルトを考慮しましたが、最終的にはBelt Technologies の専門家にご相談されました。最終設計はサイクル毎に使い捨てカップを大量に処理できる能力とエネルギー効率のために選択されました。
ステンレススチールコンベヤベルトの正確で確実な操作がお客様の自動組立に役に立つとお考えですか?本日、Belt Technologiesの専門家にお問い合わせください。